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テスラ新型Roadster発表会、SpaceX技術のスラスターで車が宙を飛ぶ実演

テスラは2026年10月16日、公式YouTubeで新型Roadsterの発表映像「Roadster Event」を公開しました。会場はテキサス州マクレガーにあるSpaceXのロケット試験・開発拠点で、新型Roadsterが宙に浮いて飛ぶ実演が披露されました。壇上ではイーロン・マスク氏とテスラの登壇者が、飛行の仕組みや加速性能、生産時期について説明しています。
SpaceXの試験場で開かれた発表会
発表会の会場は、SpaceXがテキサス州マクレガーに持つロケット試験・開発センターです。司会の説明では、敷地は4,000エーカーあり、開始前にはRaptorエンジンの燃焼試験(スタティックファイア)も行われました。
司会の2人は、マスク氏が初めてRoadsterを世に出してから20年になると紹介しました。初代RoadsterはEVが製品として成り立ち、運転して楽しく、長い距離を走れることを示すコンセプト実証だったと振り返っています。前回RoadsterとSpaceXが組んだときには、車を軌道に打ち上げ、乗せた「Starman」は今もどこかを飛んでいると話しました。
マスク氏の登場後、壇上では、今回の車はテスラとSpaceXのエンジニアが緊密に協力した成果だと説明されました。
カウントダウンのあと、車が宙に浮いた
カウントダウンのあと、新型Roadsterは宙に浮き、壇上では「Flying cars are real.(空飛ぶ車は本当にある)」という声が上がりました。マスク氏は友人のピーター・ティール氏の「未来は空飛ぶ車を約束したのに、手に入ったのは140文字だった」という言葉を引き、「もうそうではない」と応じています。
登壇者の説明では、車の底面には最大2Gで吸い付けるファン式の吸引システムがあり、これで車を逆さまにした状態でも保てます。残りの部分にはSpaceXの技術を借りたとしています。車体には姿勢制御用のスラスターと、後部のメインスラスターがあり、壇上では「基本的にロケットのように飛べる」と説明されました。続く長めの飛行の実演について、登壇者は「キックフリップ」と呼んでいます。
なお、今回のデモでは安全のため、技術的には自動で動かしているとマスク氏は話しています。そのうえで、新型Roadsterは長期的にテスラが作る唯一の手動運転の車になると述べました。
飛行を支える圧力容器とスラスター
推進にはSpaceXから借りた技術として、カーボン製の圧力容器を使っています。登壇者によると、車内には容器が2本あり、合計600リットル、空気は約250キログラムです。噴射ノズルは10個あります。
壇上の説明では、使うのは超高圧の空気タンクで、車は自分でタンクに空気を充填し直せます。特別な推進剤は要らず、好きなときにこうした動きができるとしています。
後部のスラスターについて登壇者は、4つのスラスターから出る噴流は音速を超え、マッハダイヤモンドが見えると説明しました。
車体の設計と、床下ファンによるダウンフォース
デザインは飛行から着想を得ており、SR-71や変形する車を参考にしたと登壇者は説明しています。2人乗りで、軽量化のためシートはシャシーと一体成形です。操舵はバイワイヤ方式のヨークで、ブレーキとスロットルもバイワイヤです。スラスターとファンは後部のディフューザーの部分に収まっています。
登壇者によると、ファンの吸引システムにより2Gを超える横Gでコーナーを曲がれ、タイヤだけで得られる一般的な1.26Gを超えるトラクションで加速できます。車体には高ダウンフォースモードと低ドラッグモードの2つがあります。ファンにも2つのモードがあり、低速では車を路面に吸い付けてトラクションを得て、高速では吸引システムの前後を開いて床下にさらに多くの空気を流します。
リアウイングは角度を変えられ、サーキットを走る際に必要なダウンフォースを車が計算して自動で調整すると補足しました。強いダウンフォースでコーナリングと加速が向上し、これまでのあらゆるサーキットの記録を塗り替えると壇上で語られました。
0-60mphは1秒切りが目標、生産は2028年の予定
0-60mph加速について、マスク氏は1秒を切ることが目標だと述べました。会場でも計測が行われ、1秒を切るタイムが読み上げられました。壇上では、力を増やして質量を減らせば加速は上がると説明され、市販車はこれより速くなると話されました。さらに、量産車として0-60mphで世界最速になり、ほかの車が4分の1マイルを走る時間で半マイルを走るとしています。
最高速度については、登壇者が時速230マイルを超えると説明し、それよりずっと速くなるとの声も上がりました。続くデモの構想として峡谷を跳び越える挑戦も話題に上り、少なくとも音速の半分、マッハ0.5かそれ以上を目指すという発言がありました。
顧客への提供時期を問われ、壇上では生産を2028年と答えています。
空飛ぶ車は本当にある。
いや、私は1秒未満と言ったんだ。
車には2本搭載されていて、合計600リットルです。
出典
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